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Q. ロード入門一年生ですが、ローラー台練習法を色々調べている中で意味の分らない言葉がありますので教えてください。「もがく」、この意味がいまいちピンと来ません。

ご質問いただいた「もがく」の意味について、これは全力でペダルを漕ぐということですね。ペダルを回している時に、もうこれ以上スピードを上げることができないというペースを維持している時がまさにもがいている最中です。

もがくことに関連して少し書いてみますね。失礼ながらビギナーの方ということを前提に書いていきます。ローラー台練習をする時の参考にしてください。

トレーニングの際には意識的にもがく時間をコントロールすることができます。もがいている時はほとんど無酸素的運動となっていますが、トレーニング機材を使用した場合など体に掛かる負荷によって(具体的にはペダルを回す際の重さ)、数秒から数十秒とその負荷で持続できる時間が変わってくるためです。

そしてもがく際には気をつけなければならない点があります。まだ体力が低いなと思われる場合は特に注意する必要があります。

トレーニング機材である一定の負荷を掛けて時間を気にせずに最初から全力でもがく場合は10秒くらいしかもたないと思いますが、漕ぎ始めを若干セーブして30秒間ほど持続させることができるくらいの強度の場合、だいたい20秒くらいからきつく感じはじめ、終了後に一気に酸欠となり体にものすごい負担が掛かります。

10秒の全力もがきはそれ以上継続できなくとも、それほどきつくはないと思います。しかし、30秒もがきはビギナーの場合、終了後はおそらく立っているのも難しいでしょう。

これは筋肉内に発生した乳酸を除去させるために本来脳にいくべき酸素までもが筋肉で使われてしまい、脳内で一時的に酸素欠乏状態となるからですが、乳酸をスムーズに除去できる体質になるまでは、このような強度は負荷が高すぎ体にとって決してよい状態とは言えません。

以上の点を念頭におきながら、今後、インターバルトレーニングを取り入れていく時に注意すべきことを上げておきます。

トレーニング機材を使用したもがきの場合、30秒くらいのインターバルを繰り返すことでスピードを身に付けていく効果を得ることができますが、30秒間の無酸素運動の場合はもしかすると酸欠で立っていられない状態に陥るかもしれません。

これは、こちらのトレーニング講座で紹介している、スプリント力を付ける耐乳酸性トレーニングとなりますが、1本めで立っているのが困難というほどきつく感じる場合はまだこのトレーニング強度を取り入れるレベルには至っていません。

体力が上がってきても、このトレーニング強度の場合は本数は多くても1セット3本までです。それ以上こなせる時は、この強度のインターバルトレーニングとしては目的から外れてしまいます。もっと強度を高くして3本までに抑えましょう。そして、乳酸耐性能力が向上すると、最初はもし1本しかできなかったとしても、2本・3本と本数を上げられて徐々にこれまでの強度も楽に感じられるようになるはずです。

インターバルトレーニングについては、仮にレース活動を前提とした場合はスピードを養っていく上である意味必須となるトレーニングですが、いずれにしても、現在の体力に応じたトレーニングを行うことでご自身にとってより良い結果を得られるものと思います。

以上、ご参考となれば幸いです。

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