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ロードバイク Q&A

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Q. センチュリーランを中心に参加しています。先日、150kmサイクルマラソンに参加しましたが、80km過ぎから太腿が痙攣を起こしスピードダウンしました。そこで、アドバイスをお願いしたいのですが、、
①太腿が痙攣しやすい体質というのがあるのでしょうか。
②痙攣を防ぐためにBCAAウォーターを走行中飲むようにしていますが、効果はあるのでしょうか。
③他に痙攣を防ぐ方法があれば教えてください。(痙攣を起こしにくい体づくりの方法・食事のとりかたなど)

以下、順を追ってお答えしたいと思います。

>①:生来の体質ということでは、何か特別な病歴でも持っていない限りそれはないと思いますが、150kmの距離はこれまでも走られたことがあるのでしょうか。もし長距離を何度もご経験されていて、今回はじめて痙攣を体験されたのであれば、今回のコースの難易度とか走行スピードからくる強度が体の許容限度を越えてしまって、極度の筋疲労から痙攣したのではないかと思われます。

>②:運動中は、発汗に伴いミネラルが体外に出ていきますのでそれを補うスポーツドリンクは有効です。ただ、運動中は普段の味覚と異なってきます。運動中は筋肉内のグリコーゲンが分解されてグルコースの産生量が多くなりますから味が濃く感じられます。運動中に見合う味のドリンクを、あらかじめ水で薄めて作っておかれた方がよろしいかと思います。
暑い時期に糖分が強すぎるドリンクを飲んだ場合、ますます水分が欲しくなり過剰な水分摂取となった場合は体液が薄くなり弊害も考えられます。スポーツドリンクと真水の二つのボトルを用意されておくといいですね。

>③:まず大事なのは、ロードバイクは、レース、長距離ライドに関係なく同じスピードで走るのであれば、重いギアよりも軽いギアで回転数を上げて走った方が筋肉に対する負担は少なくなるということです。体内で消費するエネルギーも、軽いギアで回転を上げて走った方が重いギアで走る時よりエネルギーを少なく押さえることができます。慣れない場合、この回転中心の走り方はリズムが取りにくく長時間持続させることが困難かもしれませんが、一度こういう走りを身に付けると、今まで以上に軽快な走りが得られることと思います。

普段の走行で、いつも走っている時のギアの歯数は把握していますか。重すぎるギアをゆっくりと回しながら走っているということはないですか。ロードバイクで体力を上げて長距離も楽に走れるようになりたいという場合は、高回転を回し続けるペダリングが大事です。90~100回転を目安にしてそれに少しづつ近づけるようトレーニングしてみてください。

食事については、カリウムが不足すると痙攣に影響が出てくるようですが、他のミネラル分も欠乏しないよう栄養バランスの良い食事が大事なのだと思います。

最後に、自転車の走行中での痙攣は、通常、最初はまずふくらはぎに起こるものですが、太腿が痙攣するということはサドルの高さが原因しているのかもしれません。サドルが低すぎるということはありませんか。一度見直してみるのも一案かと思います。

長くなってしまいましたが、よろしかったらご参考にしてください。これからも楽しいロード生活をお祈りしています。

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