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新型11Sディレイラーの特性について

2019年01月01日

機材情報

新型11Sディレイラーの特性について

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あけましておめでとうございます。
先週末の寒気も緩み、新たなる一年の始まりのときに今年は穏やかな元日の朝を迎えました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

アティックは、冬期間は3月中旬までお休みを頂戴していますが、今は早く春が来ないかと待ちわびながら、今年も新たな出発をなすべく冬にしかできない準備を進めているところです。今年度もアティックをご愛顧頂けますようどうぞよろしくお願いいたします。

リアディレーラーに追加されたストッパーの謎

新型11Sディレイラーの特性について

休業中の冬でもメンテナンスやコンポ換装でご依頼いただいて、今も数台お預りしているバイクがありますが、コンポ換装の中には11スピードに載せ換えるバイクも数台あります。

で、もし装着部品を自分でその11Sコンポに交換するという時に、ちょっと気になる情報があるのでいくつかご参考までに。情報といっても店長の実体験からですが。

まず、新型11Sコンポが出た当時のことです。実は店長、このリアディレーラーを初めて扱ったときに危なく取り付け方法を間違えるところでした。

新型にはエンドハンガーの爪に当たるストッパー以外に、もう1個ストッパーが付いています。知らない方は気にも止めないかもしれませんが、使っている方はすでにその部分に気付いているかもしれません。

写真を見るとわかります。爪にぶつかっているストッパーと同じ形のものが上側に見えますね。最初からマニュアルをつぶさに確認しながら作業すればよかったんですが、その時のフレームは、2個のストッパーの間に爪がピッタリとフィットするように装着できたもんですから何も違和感ありませんでした。

でも取り付け方が間違っていたんです。ではなぜこんな奇妙なストッパーが付いているんでしょうか?

新型11Sリアディレイラーの破損防止ストッパー

新型11Sディレイラーの特性について

残念ながらその当時の写真はありませんが、最初はてっきり上側が爪に当たって固定されるのだと思ってさっきのようにセットしました。あまりにぴったりフィットするのでw

でも、本体の動き方がおかしく感じたので、マニュアルにもう一度目を通してみたところ、ここで間違っていることに気付きました。そうすると上のストッパーは(気付いて直したこの時はまだストッパーという意識はない)何のためにあるのだろうと疑問に思い、シマノに聞きました。いつもお世話になっている相談窓口の方も知らなかったので(隅々までかなり詳しい方ですが)、社内で確認してもらったら、これは、以前に店長も経験したトラブルのケースに対応するためのものでした。

つまり、プーリーからチェーンが外れたりしてディレイラーが損傷してしまった場合に(そうなる状況はさっきのリンク先記事で)、ハンガーのところだけで留めてフレームまで被害が及ばないように対策するために設計したようです。この仕様だったらあのトラブルも防ぐことができたのでしょう。仮想な思いですが、残念。

新型はこのような事故対策が施されているディレイラーですから、初めてセットされる方はくれぐれも装着位置を間違わないようご注意ください。でもぴったりフィットでセットした場合はどのような変速動作になるんでしょうね。ちょっと気になる。

ちなみに、余談ですが、前述のリンク記事でアクシデントの原因はガイドプーリーからチェーンが外れてしまったことが原因かもしれないとありますが、その対策のようにも思われる新型11Sリアディレーラーのガイドプーリーは、デザインが変わってずいぶん溝が深くなっていますね。チェーンがプーリーをしっかりキャッチできるような形に仕様変更されています。店長のケース以外にもメーカーには多くのトラブルが寄せられているのかもしれません。

11Sフロントディレイラーの初期設定について

新型だけではないけど、11スピードになってからフロントディレイラー(以下FD)の調整に手こずるケースもあるようです。次はフロントのディレイラーについて。セルフメンテナンスで知らないとあとあと困る調整方法について書いておこうと思います。

10スピードまでは、インナー側(シマノではロー)でプレートの位置決めを行ってからケーブルを張ってアウター側(シマノではトップ)を調整するという比較的簡単なセット方法でした。これが11スピードになってからは、まずアウターのギア板とFDの外プレートを合わせてから調整が始まります。

で、この位置さえずれていなければ11Sも旧型はそれほど難しくはありませんが、このあとの作業でひとつ落とし穴があります。それはケーブル固定後に、アジャスターで張りをしっかり調整しておかなければいけないということ。

これはシマノのマニュアルには書かれていないので、マニュアルを参考としながら作業していてもわかりません。

例えば、FD-5800のマニュアルには、13ページの「ケーブルの固定」からケーブルの調整作業が始まりますが、14ページに「インナーケーブルを固定して、ケーブルの初期伸びを取ります。その後、ケーブルを引っ張りながら固定し直します。」とあります。しかし、ケーブルをただ引っ張っただけではいくら強く引っ張ったつもりでも、レバー操作の時に完全にたるみを取っておくのは難しくアウターへの変速操作に支障が出ます。張り具合があまいとアウターにチェーンが移動できない場合もあります。自分で調整したけど駄目だったとお持ちになられる方も多いので、おそらく経験している方も多くいらっしゃるでしょう。

FDの調整で押さえておきたい「ケーブルインデックスポイント」

新型11Sディレイラーの特性について

マニュアルに書かれているこの図の「ケーブルインデックスポイント」とはここからインデックスが始まるというポイントですが、最初のこの位置でしっかり張りを調整しておきます。調整の目安はアジャスターで調整しながらレバーを動かしてみて、レバーとFDの動作がシンクロされていることが確認できればOKです。

ちなみに10Sまでと11SからはL-トリムの位置が違います。レバー操作の動作が変わってくるのですが、11Sの新型になると今度は初期状態からのケーブルの張り調整が旧型とまったく逆になります。インナーではなくアウター側にプレートがある時にケーブルの張りを調整することになります。

新型11Sはプレートとチェーンのすき間を調整する手順も旧型と逆。アウター側が先で次にインナー側。セルフメンテナンスをされる場合は新型11Sのマニュアルご確認ください。

直付けFDのサポートボルトについて

ところで、フロントディレイラーを直付けタイプのフレームに取付ける場合はシートチューブにバックアッププレートを装着しなければいけませんよね。フロントディレイラーのサポートボルトからの加圧によるフレーム損傷を防ぐために、必ず取付けなければなりません。

直付け式のFDを装着する場合は、旧型も新型もどちらも、このサポートボルトでプレートの傾きを調整するわけですが、不思議なのは、直付け台座がないフレームにバンドアダプターを利用して直付けFDを使用する場合は、マニュアルでは例えば旧型11SのFD-5800は「取付けバンドアダプターを使用する場合、サポートボルトは不要です。」とあるのに、新型11SのFD-R7000は「バンドアダプターを使用してフロントディレイラーを取付ける場合も、サポートボルトを使用してください。」とあります。

サポートボルトは、バックアッププレートに加圧させてFDの動作を補強するために使うわけですが、バンド式と比べて台座に固定ボルトで止める方式では固定力が弱いからですね。

でもバンドアダプターを使う場合にサポートボルトの有り無しが生じるということは、旧型と新型では動作のときの加圧力が違うということなのだろうか?

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