サイクルスポーツ辞典

レース観戦にも役立てよう!知っておくと便利な解説辞典 サイクルスポーツ辞典

ハンガーノック

レースが長時間に及ぶ場合、トレーニングで同じくらい体を動かしている時に比べて、おなかが空いてくる時間が遅く感じる時もあると思う。これはなぜだろうか?

レースなど、強度の高い運動を持続している時にスポーツドリンクを飲むと、おなじ濃度の普段飲むそれよりも甘く感じると思う。そこでレースに出る時は、口あたりをよくするために、最初から薄めたものをボトルに入れたりするのだけれども、なぜ甘く感じるかというと、これは肝臓や筋肉内に蓄えられていたエネルギー源が分解されて、強度に見合うエネルギーを補充しようと血液中に流れてくるから味が変わる。備蓄エネルギー源はグリコーゲン、流れているほうはグルコース。グルコースはいわゆるぶどう糖。だから、ぶどう糖の分が加味されることで甘く感じる。

で、レースでは、この備蓄エネルギー源がより多く消費されていることで空腹感が満たされて、普段よりもおなかが空く時間が遅くなるのだと思う。(ただし、運動強度によって、エネルギー代謝の種類に応じて使われる栄養素が微妙に異なるため、これが万人に当てはまるわけではありません)

さて、運動中はグリコーゲンの供給がずっと続いている。しかし、備蓄エネルギー源が底を突きそうな状態になって、食料補給でのエネルギー(になる栄養素)供給も途絶えてしまったとしよう。こうなると、筋肉内のミトコンドリアで生産されるべきエネルギーも絶たれてしまう。その結果、体はフラフラな状態になり、極度のエネルギー枯渇状態に陥る。これがハンガーノックだ。(レースでは、経験上、2時間くらいまでは空腹感がないが、空腹感がなくとも1時間を過ぎたら30分くらいの間隔でエネルギーを補充しておいたほうがよい。空腹感を感じてからでは遅いから)

ハンガーノックの状態は、長時間の運動で経験したひともいるだろう。反対に、運動をしていない状態でも、余分な糖分が常に血液中を漂ってて、筋肉内に糖分をうまく取り込めないひともいる。こちらは糖尿病。病気である。

自転車用語というわけではないけれども、40歳あたりを境に成人にとっては特に気になる糖尿病。これについてはそちらの用語で。

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