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ペダルの脱着で気をつけておいたほうがよいこと

2021年12月29日

機材情報

ペダルの脱着で気をつけておいたほうがよいこと

ペダルの話題、第3弾。今回はペダルを取り付け取り外しする時の注意点を書いておきたいと思います。ご自分で作業される際にバイクのメンテナンスがあまり得意でないという方は、セルフメンテナンスの時に役立つのではないかと思われます。

この記事ではペダルを着脱するときにも注意したい、六角レンチを使う時に気を付けるべきことも書いていきます。参考にしてみてください。

ペダルのシャフト(スピンドル)のネジ山について

ペダルの脱着で気をつけておいたほうがよいこと

メーカーによってはペダルのシャフトのことを、カッコよくスピンドルとか言っている場合もありますけど価格に関わらずただ呼び方が違うだけ。ここではシャフトでいきます。

自転車のペダルは左右でネジの向きが違うことをご存じない方がけっこういらっしゃいます。これは車種に関係なく、自転車であればすべてそうなっています。判別しやすい方法は、シャフトの先端を見てスリットが入っている場合はそちらが左のペダル。

ペダルに、正確にはペダルのシャフトにネジの向きがあるなら当然クランク側も同じです。持ち込み自転車で、ペダルをご自分で装着した時に、左右で正ネジとか逆ネジとか意識しないでねじ込んでネジ山をつぶしているケースが何度かありました。間違って取り付けたペダルはもう使えません。

もちろんそのクランクも使うことができません。ペダルは外すことができても、ネジ山がつぶれたクランクはタップを掛け直しても修正不可能。残念ながら廃棄するしかありません。

ペダルのシャフトはギア側の右が正ネジで、反対側の左が逆ネジです。自転車のペダルは踏む時に大きなトルクが掛かるので、ネジの緩み対策で進行方向にシャフトを回すようにネジ山が切られているんですね。

なので、外す時も装着する時も、ネジの向きにご注意ください。ネットでは固着気味のペダルを外す時にバイクを引っ繰り返して作業する動画もあるようですが、そのように作業する時も、作業位置を変えることでネジの向きを混同しないよう注意してください。

もしバイクを逆さまにしてネジの向きがこんがらかってきたら、バイクが正立だろうが倒立だろうが、乗車した状態と仮定して自分の右手側が正ネジなので右回し、左手側が逆ネジなので左回しと意識していれば大丈夫です。

当然ですが、これは15mmのレンチを前提にしての工具の回し方で、六角レンチを使うペダルでは、レンチをあてるクランクの裏側からみた場合は、右回しと左回しはまったく逆の回し方になりますね。

バイクパーツで六角レンチを使う時の注意点

ペダルの脱着で気をつけておいたほうがよいこと

ここでは、自転車のペダルでも多く使われる六角レンチについて、ペダルの脱着の時もそうですが、他の作業の時にも覚えておいたほうが何かと役立つワンポイント的アドバイスを書いていきたいと思います。

ロードバイクについていえば、そのほとんどのパーツは六角レンチ(一部トルクスレンチ)で作業します。パーツ自体の分解組立の場合は他のレンチや専用工具を使ったりする場合もあるけど、一定グレード以上のロードバイクのパーツを着脱する場合はほぼ六角レンチ。(チェーンとか特殊工具使用パーツは除く)

そこで、これまでもシートクランプのネジの頭(以下ネジ穴、レンチを挿入する六角穴)をなめてしまいシートポストを移動できなくなったとか、難題なケースがありましたから、六角レンチを使う時の注意点をいくつか挙げておこうと思います。特に最近のカーボンフレームはシートポストの固定も様々な方法があるため、ネジ穴をなめてしまうだけで一切サドルの高さを変更できなくなるというリスクもあるので気を付けましょう。

六角レンチを使う場合の気を付けておきたい実例と、プラスαのアドバイス

ペダルの脱着で気をつけておいたほうがよいこと

それでは六角レンチの使い方をいくつか挙げていきます。

1つめ。前述のようにシートポストの固定では、特にレンチの締め過ぎにご注意ください。ネジ穴だけでなく、固定ボルトのネジ山にも被害が出たりします。

以前、カーボンバイクでシートポストを固定できなくなったというトラブルがありました。原因はボルトの締め過ぎ。見出しの写真がそのバイクで、シートポストを固定するためのこのような斜ウスのスライド式固定パーツを外した状態ですが、このパーツの受け側の雌ネジが下の写真のようになめっていました。

ボルトの材質は鉄、ウス側はアルミです。グリスが塗布されているかどうかも関係しますがアルミはこのような危険性もありますから、六角レンチは過度の締め過ぎにも注意が必要です。シートポストを移動できなくなるのはつらいですが、固定できないのはもっと大変。

2つめ。レンチを使用する上でどの部品でも共通の基本的なこと、それはネジ穴に対して垂直に工具を使用するということ。特に細いレンチを使うペダルは要注意。2mmとか平気で使っているエンドのリプレイスハンガーなんかは特に危ない。傾いた状態でトルクを掛けるとネジ穴の角がなめる危険性が高いです。レンチの太さによってどれくらいのトルクを掛けるか、締める時も、そして緩んでいないか確認する時も、その目的に応じてトルクを掛けるバランスが重要です。ここもなめたらほんとに大変。3mmくらいだとちょっと安心。

3つめ。初めて作業する箇所にレンチを使う場合ですが、力を入れる前にまずどれくらい工具の嵌め合いにガタツキがあるかを確認してから作業したほうがよいです。ガタツキが大きい場合はネジ穴がなめってしまう可能性もあるから。同じ寸法のネジ穴でも、製品によって公差があるので確認もせずにいきなり力を入れるのはご法度。ネジが固く感じる時は、角の磨り減った古いレンチも使わないほうがよいですね。

4つめ。製品の公差はネジだけでなく、工具にも当てはまります。店長が使っている工具も、同じ寸法でもメーカーによって嵌め合いの感覚が違います。

そして、力の入れ方ですが、先ほどと重複しますが大事なので二度言います。工具を当てたら一気に力を加えるのではなく、ジワ~ッと力を増していく感じで作業するとよいですね。新品の工具であっても、ガタツキが大きいと感じる場合は、ネジがなめるのを防止するためその工具を使うのは避けたほうが賢明です。

もしネジ穴がなめってしまったらその部品は外せなくなる可能性大。もしもですが、そうなってしまった場合は、市販のネジすべり止め液を試してみてください。シートピンをなめてしまったと持ち込まれたケースでもこれを使ったら外せました。一番右端のやつ。新品の工具で公差が大きい場合も、他の工具がなければすべり止め液を使うといいでしょう。ホームセンターでも売っています。

適材適所のグリスを使う

それと、ロードバイクにも多く使われているチタン製品ですが、鉄鋼のように錆びないしアルミのように腐食もせず外観もきれいなので魅力的な商品ですが一つ心配なのが「かじりつき」。いわゆる焼きつきです。

高価格帯のバイクでお使いの方も多いでしょう。でも、特にペダルのシャフトは焼きつきで食い付いて固着するとかなり難儀します。そして外れる時は一気にガツンというチタンの固着特有の衝撃がくるので、肩など痛めないようお気をつけください。チタンのペダルはじわ~っと緩まずガツンときます。(全製品がそうかはわからないけど)

チタンシャフトのペダルを再装着する際は、ワコーズのスレッドコンパウンド等、専用グリスを塗布することをお忘れなく。スレッドコンパウンドには、チタン製品との異種金属同士の溶着防止に有効な銅が添加されているようですが、グリスは適材適所で使い分けると安心できますね。通常のネジだったら店長がおもに使ってるのは右から2番目のテフロングリス。フッ素系で耐熱性・耐摩耗性と高機能、べたつかないのもグッド!

それと時折カーボンバイクでシートポストもカーボンなのに専用のコンパウンドが塗られていない形跡のバイクが見受けられます。普通のグリスが使われていたケースもありました(これは除去するのがすごく大変)。篏合するカーボン製品の場合は小袋の滑り止めが付属されるケースが多いですよね。でもメーカーによってその効果は様々。やっぱり市販の専用コンパウンドのほうが安心できると思います。店長は真ん中のフィニッシュラインを使ってます。けっこうざらつくのでなかなかいいと思う。

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