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ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

2021年10月17日

自転車修理

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

いずれも初めての経験でした。SPD-SLペダルの破損と、もう1件は正確には装着品ではないけど、カセットギアを外そうとロックリングを緩めるためにギアに装着した時に破断したスプロケットリムーバー。どちらもビックリ仰天の出来事でした。

ビンディング箇所が破損したSPD-SLペダル

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

坂道でダンシングの時にこうなったら怖いですね。バランスを崩して落車するかもしれない。でもご安心ください。ビンディング箇所が破損したのは、外す時にすぐに解除できなくて、ガチャガチャ動かしている最中こうなったようです。ビンディングペダルはクランクが上側にある時は外しにくいけど、どういう状態の時に破損したのだろう。もっと詳しく聞けばよかった。

こちらのペダルはPD-R550。本体は樹脂製です。105からはカーボンコンポジットで材質も違うし、ビンディングを本体に止める方法も違います。R550以下のモデルはビンディングを固定するシャフトは圧入式で、105以上はボルト止め。今回は、破損の時に圧入シャフトがどのような状態だったかはわかりませんが、もしもシャフトが緩んでしまったとか万一の時もボルト止めだったら安心ですね。

しかし、どうして破損してしまったのかは謎です。本体が樹脂のため、結局、外そうとした力に耐え切れなくて破損したのでしょうが、一応、シマノにこういう事例が他にもないか聞いてみました。

サポートの方は、そういう事例は聞いたことがないとのことで、店長もビンディングの破損は初めて見たのでそうそう起こるものではないでしょう。ビンディングペダルが初めての方も心配する必要はないですが、本体がより上位グレードのモデルのほうが安心ではあります。

そういえば、サポートの方と話している時にシマノ製品に関する有力情報をもらいました。

シマノでは、2年以内の使用期間内であれば補償の対象になるようです。これは知らなかった。シマノ製品の初期不良というのはあまり聞かないけれども、ペダル以外でも何かシマノパーツでトラブルが発生した場合は問い合わせてみてもよいかもしれません。もちろん個々の製品によって補償内容は違うでしょうし、あくまで通常の使用範囲内だとは思います。

スプロケットリムーバーの破断

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

そのアクシデントは持ち込まれたバイクの修理中に起こった。お客様が持ち込まれたバイクはスポークが1本折れていて、最初はスポーク交換でのご相談。そこで、スポークを交換するための作業内容を説明したわけですが、その説明をしている最中に、そのスポークはお客様ご自身でカセットギアを外そうとした時に折れてしまったことが判明。

で、作業する前から、これはロックリングがだいぶ固いんだろうなとは予想してました。まず、通常はこれで外れる特大のモンキーレンチをロックリングを外す工具にセットして、グイッと力を加えるも、このロックリングはビクともしない。

次に、1mの延長パイプを用意。ロックリングがこの延長パイプを使って外せなかったことはないから、これで大丈夫だろうと再びトライ。「あれっ?」、なんと、まったく緩む気配がなく、こんなの初めて。

ここで、お客様から応援のお声が掛かり、スプロケットリムーバーのほうを持ってくださることになった。一人よりも二人のほうがトルクを掛けられるからね。で、もう一度、グイッ。でも外れない。

今度は足で保持してくださることになって、リムーバー側にはさらに力が掛かるから、こちらも渾身の力を振り絞ってさらにグイーーーッと延長パイプに力を加えた瞬間、「バキッ!」

突然の激しい音に、最初は何が起こったのかわからず、ギアが欠けたのかと思いました。唖然として、一瞬の沈黙のあと、よくみると、リムーバーのチェーンが破断していた。

スプロケットリムーバーの破断

残念無念、結局、このバイクのスポークは交換することができなかった。ギアを外せなければ、フランジにスポークを通せずスポーク交換は不可能。こうなるとホイールを換えるしか手段がありません。

今回はお二人で来られていて、聞けばもう一人の方もFUJIの同じツーリングモデルに乗っていて、その方もギアを交換しようとした時にロックリングが固くて外せなかったとのこと。

完成車販売の時にロックリングを増し締めして固着してしまったのか、生産段階で最初からこうだったのか知る術はありませんが、ともかくロックリングの固着は初めてです。新車でもしも同様の状態だったら補償対象だと思うので、これを契機に今後の新車販売ではロックリングの固定状況も確認しようと思います。アティックでは今までこんな事例はないんですけどね。

スプロケットリムーバーの対応規格による今昔ものがたり

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

スプロケットはスピード(段数)によって歯の厚さが違うように、取り外す時のスプロケットリムーバーもスピードごとに変わるため、そのスピードに対応するリムーバーを選ばなければなりません。リムーバーに圧入されているチェーンが、スプロケットの対応スピードに合うもので作業するわけですね。

今回のギアは8速だったので、9速以下のギアに対応するパークツールのスプロケットリムーバーを使ってました。10速以上はシマノを使っているからよしとして、9速以下は他には持ってないので、さて困った。

まさかリムーバーのチェーンが破断するなんて考えてもいなかったから予備は持っていない。パークツールがもう一本あるにはあるが、十数年出番がなかったから、同じパークツールのロックリング外し専用に使うため(持ち手の六角のところを使用、シマノとは径が違うのです)持ちやすいようにチェーンを切っているため使えない。

そういえば、昔ボス式の時に使っていた工具を思い出してそれを引っ張り出してきて、そのリムーバーを使うことにしました。

30年以上前から乗っていて自分でメンテナンスをしている方でないとわからないかもしれません。現在はカセット式で簡単に交換できるスプロケットも、昔は、1枚1枚フリーボディにねじ込んで装着していたのです。なので、取り外しは2本のリムーバーを使って行います。

今は上位機種のロー側は3枚とか2枚で連結されていますが、当時はレースのコースに応じて1枚づつ組み替えて使っていたものです。フリーギアはもちろんコースごとにいくつか用意していて、その装着ギアで対応できないコースの時に組み替えて使っていたわけですね。

店長が登録選手で走っていた全盛期の頃は、7速が最大スピード。13Tトップだとクロスレシオはローギアが19T。修善寺とか下りが大事なコースでは(ここは相性いいコースで4回走って3回入賞、落車1回。ちなみに当時はルール改正前で反時計まわりの下りゴールでした)13Tは回し切っちゃうので12Tに替えてセカンドは1枚飛ばして15T。店長は小柄な体格のため上りはダンシングを多用していたから、よっぽどきつい上り以外ローギアは19Tでした。そのギアを踏めなければ修善寺では勝負に加われなかった。

その後、初めてのツールド北海道でオロフレ峠に試走に行った時からインナーを39Tに替えましたが、それまではフロントは52×42T。インナーローが42×19Tは今では考えられないギア構成です。感慨深い。

このスプロケットリムーバーはサンツアー製。当時はデュラエースとの双璧ともいえるサンツアーのシュパーブを使っていたので、リムーバーもサンツアーです。サンツアーのデザインがとても好きでした。コンポは国内ではシマノが独占状態ですが、古き良き時代を知る者として、サンツアーは相当いい仕事をしていましたね。スギノや吉貝など各メーカーが結集したシュパーブは十分にデュラエースと闘える秀逸コンポ。一応デュラも使いましたがシュパーブのほうに魅力を感じてました。堅牢なシマノに対し、機能美のサンツアーといった感じ。

諦めかけたペダルの固着を解消したある方法とは

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

固着ついでにもうひとつ。先日買い取りのバイクで発生していたペダルの固着について、このペダルがどうしても外れなくて、これで2件目かと一旦は諦めかけた固着が見事解消したのでご紹介したいと思います。簡単な方法ですが絶対に役に立つはず。

ただし、即効性はないので、これからご紹介する方法を順番に試してみて、それでもどうしても外れない場合に時間を見つけて実践してみてください。これで外れなければ、クランクごと換えるかずっと使い続けるしかないかな?

ペダルが固着した時に試したい、いくつかの方法

ロードバイクの装着品に起こったトラブル2件

まず始めに、これまで何度かペダルが固着していた時に、その対応策を書いてきたのでご存じない方はそちらをご覧になってみてください。読んで頂ければ作業方法はわかると思います。

もしもご紹介する作業方法を実践するのが難しければ、お近くのショップにご相談ください。

スポーツバイクのペダル交換で固いペダルを外す時の秘策

どうしても外れない固着したペダルを外すときの方法

さて、ペダルを取り外す時にこちらの最強方法でも駄目だった今回の固着。ペダル交換で唯一外すことの出来なかったTAバイクの時もラスペネを使いましたが今回は使い方が違います。バイクを倒した状態で、クランクのシャフト部分に常に浸透し続けるように、油が溢れる寸前までたっぷりと潤滑剤を溜めておくのがポイント。

固着ペダルにラスペネを注油

そして、油が少なくなってきたら足していきながら、クランクの面一まで補充を続ける。気を付けたいのは、シャフトの端面が常に油の中にあること。そしてある一定時間を過ぎるとそれ以上減らなくなるので、その状態で一晩寝かして翌日再トライ。

これで果たして外れるかどうか、半信半疑のままダメ元で延長パイプにセットしたこちらの特製ペダルレンチで再び試す。今回の作業は先ほどのリンク先のやり方ではなく、通常の「ペダルに足を掛けてグイッと外す方向に力を加えるやり方」です。

ペダルを前側に持ってきてペダルに足を掛け、レンチをセットした延長パイプを渾身の力で引っ張った瞬間、おおっ、凄い、ネジが緩んだ。感動。ほんとにダメ元だったのでこんな嬉しいことはないです。ラスペネ凄い!

もしかしたら、唯一外すことのできなかったTAバイクも、この方法だったら外れたかもしれないな。固着ペダルのまま購入してくださったバイクはその後どうしているだろうか。そのまま使い続けているのかなあ。

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