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イタリアン規格のボトムブラケット交換について

2021年06月27日

パーツ換装

イタリアン規格のボトムブラケット交換について

またまたボトムブラケットの記事となります。今回は買取りバイクで生じたボトムブラケットの交換作業について。

先日、ショッピングサイトにDE ROSAを1台載せましたが、実は同じモデルのTEAMをその前に買取りしていて2ヶ月ほど店内に眠っていました。

販売する準備ができなかったのは、コンポーネントがイレギュラーな組み合わせで装着されていたから。

カンパのコンポにシマノのスプロケットを装着していたバイク

査定の時に変速チェックをしている最中、ギアチェンジに引っ掛かりがあるからおかしいなと聞いてみたら、まだ組んだばかりで変速調整ができていないとのこと。確かに外観はきれいだ。ショップのステッカーも貼られていたし、タイヤもほとんど新品状態。お聞きした購入価格から、査定する前は新車で買って乗らずに保管していたバイクだと思っていたけど、たぶん違う。

エルゴパワーは11速のアテナで他のコンポは10速ベローチェ。この時点で完成車の購入ではないと判明。フレーム単体の価格としては聞いた購入価格は高すぎるから、中古車の購入でショップがわからずそのまま販売したのなら完成車もありえるかもしれないけれど、果たして、ご自分で組まれたものなのかどうか、そのへんはわからない。

このバイクは、ボトムブラケットにやたら工具の擦れ跡が多いのも気になる。カンパの工具はこうはならないと思う。カンパのBBカップに使うと少しガタが生じるシマノ工具を使ったのか。外したら、あまり状態もよろしくない。

査定でバイクの状態を確認している時に、10速と11速のミックスコンポになっている点を指摘すると、使えるから問題ないとおっしゃるので試してみると確かに変速はする。変速不良も査定の時は最初に聞いていたとおりだと思っていた。未調整の状態なのだと。でも、原因は違った。カンパコンポにシマノが使われている。

この時は、まさかスプロケットにシマノを使っているとは夢にも思わなかったし、歯先の形状までは確認していない。カンパの11速レバーと10速ギアではどんな変速状態になるのかも経験ないし、ましてやカンパにシマノスプロケットなんていうイレギュラーな組み合わせは初めてだったから、これが変速不良の原因だなんて、そんなことはまったく疑わなかった。

でもね~、価格交渉があって、まあデローザだからと買取り価格を上乗せしていたので、これはちょっとショックでした。事前に知っていたなら申告してほしかった。

これまでもカンパコンポのバイクは数多く買取りしているけれども、こんなケースは初めて。今後はパーツ一つ一つを具に確認することにしよう。特にコンポのグループが違うパーツが装着されている場合は要チェック。

カンパをシマノコンポに換装する前に起こったこと

イタリアン規格のボトムブラケット交換について

今回は、こんなイレギュラーコンポのままでは販売できないから、手持ちのシマノコンポに組み替えるため販売するまでこんなに時間が掛かっていたわけです。お客様からお受けした作業が優先で、シーズン中はショップバイクは後回し。

先日、去年から持ち越しのFELTをショッピングサイトにようやく載せましたが、オーダーバイクとほとんど同じ作業になる組み立て作業はどうしても時間が掛かります。

で、ようやくこのデローザも完成間近で、あと数日で組みあがると思います。今回はカンパからシマノに組み替えるために、まずはボトムブラケットの交換作業を行いました。

ここで、またまた問題発生。イタリアン規格のシマノBBがかなりきつい。通常は、BB装着状態ではすでにタップ通しは終えているはずだから、一度BBが装着されたフレームから外して再装着する場合、新品のBBでもあまり抵抗なくシェル内に入っていくはず。でも、きつい。

BBツールを回す感触では、このまま続けていくとネジ山を損傷してしまう心配もあるため、一旦BBを外してタッピングでハンガーをさらうことにしました。

BBのタップ掛け作業

イタリアン規格のボトムブラケット交換について

新品フレームの場合は、ハンガーと工具の両方に切削用の専用油を注しますが、今回はハンガーだけに注してさらっていく。案の定、一度タップを通しているため、タッピング中もほとんど切り屑が出ず、抜いたタッピングツールにも先っちょのほうに付いているだけです。

グリスも拭かずに行ったので切削粉と混ざってますが、切り屑とまでは言えない状態。タップを通したことがあるこの状態で装着がきついなら、同じイタリアン規格でもカンパとシマノはネジ山の深さが微妙に違うのでしょうね。ピッチはもちろん同じ24山/インチ、違いは山の深さになるのでしょう。

さて、タッピングを終えて、もう一度ドライブ側から再挿入。右はOK、しかし左がまだきつい。普通と逆。新品フレームにタップを掛けている時もドライブ側のほうがきついのです。

タッピングツールに付着しているアルミの切削粉は反ドライブ側のほうが多いのに、なぜか多く削れたそちらのほうがきついまま。

仕方がないから、最終手段でBBに塗布している緩み止めのシールを手作業で剥ぎ取ることにしました。

緩み止めシールを剥がしてネジ山をきれいにしても、思ったよりも固く、手でするする入っていく感じではなかったけれども、ハンガーのネジ山が損傷してしまうような感覚ではなかったからまずはひと安心。

これで、ようやく左右ともBBを装着できる準備が整いました。実は今日時点でまだ未装着、写真のままの状態です。先週末は超忙しく、金曜日の写真の状態のあと手を付けられず、明日の作業で完了する予定です。

シフターはもうセットしているので、あとはクランクを取り付けて、ディレイラーにチェーンを通して調整したらおしまい。中古バイクを販売できない状態で在庫している2ヶ月間はもどかしく、さすがに長かったなあ。

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