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買取りバイクの修理・メンテナンス

2020年09月06日

自転車修理

買取りバイクの修理・メンテナンス

中古のロードバイクは、今年はなぜか出張での買取が多い。遠方の場合は時間が掛かるため、日曜日の午前中に訪問し午後は店に出て臨時営業することが多いんですが、今年の日曜日は月に1~2回がこのパターン。

先週は清田区のほうへ出掛けてきました。年数は経っているけどあまり使っていないということで、今回は3台まとめて買い取りさせて頂くことに。良い買取りをさせていただいて、外はあいにくの雨模様だが心は晴れ晴れ、ありがとうございます!

出張買取の場合は、お伺いする前にバイクの状態をお聞きして、買い取りできるバイクかどうかを確認します。先月、東区からお引き合い頂いたバイクは通勤に使われていたということで、お申し出の内容から微妙でしたがその日は北24条でも1件あったから一緒に訪問させて頂きました。

実際にバイクを拝見したところ、お申し出のとおり確かにあちこち痛んでいる。買取りぎりぎりの状態でした。そしてお聞きしていなかった症状もあったけれども、まあ直るだろうと判断し仮査定の金額どおりで買取りさせてもらいました。

リアホイールのオーバーホール

買取りバイクの修理・メンテナンス

修理すべき内容で一番気になったのはホイールのガタツキ。ホイールが回転する時の異音も気になる。軽くゴッゴッゴッゴッと発している音。これはガタを取るだけでは駄目だろうと、中古バイクを取り扱って以来初めてとなるオーバーホールを決行。中古バイクは状態が悪くて価格を低く設定せざるを得ないバイクほど、逆に一定の販売基準まで準備するのに時間が掛かるんですね。

今回のバイクはカップ&コーンのハブで救われました。シールドベアリングのガタは新しいベアリングに打ち直しが必要となる場合があります。それは中古バイクでは難しく、その場合はホイールごと交換となります。以前、リムのエッジにキズがひどくてホイール交換で対応したこともありましたが、このホイールは修理すれば使える状態だったからオーバーホールで済みました。

真っ黒だったグリスを新しいグリスに交換して作業終了。幸いなことにひどくガタ付いていた割りにはボールレースに虫食いの症状は見られず、グリスアップ後は異音もなくなりホイールの回転は良好です。ただ、回転が静かになった分、ブレーキシューの音鳴りが気になるのでブレーキシューもあとで交換することに。

フリーハブのオーバーホールで気をつけるべきこと

買取りバイクの修理・メンテナンス

今日の本題。ハブのオーバーホールでは、グリスアップする時に一つ注意しなければいけないことがあります。それは、中空シャフトのコーン(玉押し)とロックナットの緩み。特に注意すべきはフリーハブのオーバーホール。

シマノの105以下のフリーハブの場合、シャフトは左右がつながっているのでシャフトを抜く時は左のロックナットを緩めてギア側の右から抜くことになりますが、この時に右側のコーンとロックナットが緩んでいるケースもあります。今回のガタツキもこの緩みが原因でした。

定期的メンテナンスでの通常のオーバーホールでは、ガタがなければ仮にここが緩んでいても気付かないこともあるかもしれません。もし緩みがあったら今回のようにガタツキが発生する可能性が高いため、ガタがなくてもオーバーホールの時は右側も緩んでいないか確認必須です。

そして、さらに気をつけなければならないことは、右側がガタが出るほど緩んでいる場合は、ロックナットの位置が変わっていると思われるため、右側のエンドが乗る出代の長さも変わっている可能性が高いことです。今回もそうでした。

なので、もしもガタツキがあるホイールをオーバーホールする場合は、左のロックナットを外す前に、左側のエンドが乗る出代の長さを測っておいたほうがよいのです。
(ピンとこない場合はフリーハブの展開図を見るとイメージがつかみやすいでしょうか。③と⑥がコーンとロックナット。)

これを測らずに今回のようなガタツキホイールでいきなりシャフトを抜くと、あとで大変後悔します。そして左右均等に出代を調整する作業に大変な労力を費やすはめになるでしょう。だから最初に計測しておくと安心なのです。まあ、もし計測し忘れても片側どっちかを5.5mm分確保しておけば、軸長によっては均等ではないかもしれないけど使用上は大丈夫なはず。
(注記:シマノの130mmエンド幅対応中空シャフトは141mmでほぼ統一されていますが、他社製は不明なのでシマノに準じて5.5mm確保すれば大丈夫かと…。もちろんお分かりだと思いますが、(141-130)÷2=5.5。135mmエンド幅も軸長146mmなので同じです)

ちなみに、なぜフリーハブではシャフトを右側から抜かなければならないのか。疑問に思った方がいるかもしれません。それは写真を見れば一目瞭然。最後にコーンとロックナットで玉当たりを調整する場合に、右側はギアの中にコーンが隠れているので、右側では調整が行えず左側で調整をするためですね。なので、出代計測忘れの場合もまず右で5.5mm確保してからしっかり固定です。

長年使っているバイクはギアクランクもチェックしましょう

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今回のバイクのように、通勤で使っている方など雨天でも走られる方に多い現象でもうひとつ、テーパーシャフトのクランクが装着されているバイクに異音が発生するケースがあります。店長も通勤ではないけど、バリバリ走っていた時代に経験あります。ギシッギシッみたいな音。踏むたびに折れるんじゃないかと心配ですよね。(チタンシャフトは本当に折れた。左クランクがプラプラ状態に…)

これはBBが原因となっていることもありますが、クランクが原因の場合はすぐに解消できます。方法は簡単、シャフトのテーパー部分にグリスを塗るだけ。

クランクから音が出ている場合はこれで解消できると思います。店長も昔(まだオープン前の選手時代ね)、日頃から気になっていたこの音を、ある国際レースに参加中、シマノが派遣しているメカニックに相談して直してもらったことがありました。

当時は74デュラのスクエアシャフトを使ってましたが、そのメカニックはやおらクランクを抜いて、いきなりシャフトのテーパーにグリスを塗り始めました。これでどうでしょうと、寡黙なメカニックは自信満々の笑みで店長の悩みに応えてくれた。おお、さすが百戦錬磨のメカニック、一発で解決しました。

シャフトがテーパー形状のスクエアシャフトの場合、構造的に太いほうに押し込んで固定するため、ノーメンテナンスで使用している場合は異音だけですまないこともありますね。ギアを交換しようと思った時に、腐食やサビあるいは焼き付きを起こして外せなくなるケースがあります。今はまだ異音は出ていなくても、固着させないためにも日頃からここも定期的に点検しておいたほうがよいかと思います。

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