店長のロードバイクブログ

BIKE SKOP アティック 店長のロードバイクブログ

バイクのドライブトレインに起こるアクシデント対処法

2019年07月13日

自転車修理

バイクのドライブトレインに起こるアクシデント対処法

  • facebook
  • twitter
  • hatebu

ロードバイクに乗り続けていると、様々なアクシデントでパーツを交換しなければならないケースも出てくるかと思います。これは、外的に生じたものでなければ、普段からのメンテナンスが関係している場合と、機材的な経年使用に伴うトラブルに分けられますが、経年経過してトラブルを起こす代表的なパーツはデュアルコントロールレバーでしょうか。

デュアルコントロールレバーは、まったく動かさない状態がおおよそ10年以上続くと、ユニット内のグリスが固まってインデックスが効かなくなるケースが多くあります。もし、乗らなくなってもあとあとのことを考え、リペアスタンドなどを利用してホイールを回しながらたまにレバーを動かしてあげたほうがよいですね。

さて、今回は定期的に交換したほうがよい部品も交えて、変速まわりのトラブルを事前に回避するためにも参考となるようアティックでの修理事例をご紹介します。

リアディレイラーの調整で解消しなかった変速不良の原因

バイクのドライブトレインに起こるアクシデント対処法

これは定期交換の部品ではないですが、すべての人に当てはまるわけでもありませんが、通勤やトレーニングなどでバイクの使用頻度が高くて、どちらかというとハードにバイクを使用されているような方に気に止めておいて頂ければと思います。

変速トラブルでのお持ち込みバイクで、ワイヤーを交換後にいくらインデックス調整しても変速不良が直らないケースがありました。105のリアディレーラーです。

ワイヤー交換の時は、もちろんプーリーの初期位置を再確認します。ここは問題なし。次に、プーリーとギアとの詰まり具合はどうかとテンションアジャストボルトを確認するも、ここも特に問題なし。

おかしいと思いつつ、後ろからもう一度つぶさに確認してみると、原因がわかりました。写真のとおり、ガイドプーリーが歪んでいます。

変速不良の原因はわかりましたが、なぜガイドプーリーが歪んでしまったのか、その原因まではわかりません。ハードな使い方が起因しているのでしょうが、特定はできません。もちろん製品上の不具合ではありません。

仮定ですが、フロントがアウターでリアがローギアを多用している使い方ですと、変速機に一番負担の掛かる組み合わせですので、こういう使い方を多くしていたのかもしれません。あとは1段1段変速せずに一気に飛ばした変速を多用している場合も、ガタツキが出やすくなり、機材の寿命もそれだけ短くなると思います。使い方次第で機材も長く使えるはず。

今回は、プーリーの交換だけで様子をみてもよかったけど、本体とプレートとの接続箇所に何らかの不具合が起きている場合は交換したプーリーが無駄になってしまうので、リアディレーラーを丸ごと交換して変速トラブルは無事に解消しました。

RD-5700とRD-5800のプレート形状の違い

ちなみに、105のリアディレーラーは、5800以降は後ろから見るとプレートが右側に少し傾いています。これは不良じゃないかと勘違いされる方がいらっしゃいますが、そうではないので念のため。5700と5800を並べてみるとよくわかりますね。右がRD-5800。

今回のような故障はコンポーネントの違いによる耐久性も関係してくると思われます。ティアグラを通勤用に使っているケースでは、リアディレイラーの故障はけっこう見受けられます。

フロントディレイラーの変速不良

他に105で経験した故障としては、フロントディレイラーが稼動しなくなった不良があります。ただし、これは5600系のフロントディレイラーだけに起こる現象。これまで何度かアウターギアからインナーに落ちなくなったと持ち込まれたバイクがありました。

確かに、実際にシフトレバーをインナー側にしても、本来ならバネの力で初期位置に戻るのにプレートはまったく動きません。手でアウターからインナーへ移動させようと思ってもかなりの抵抗です。

最初のケースでは、ディレイラーにスポーツドリンクが付着していたので、その飲料が固まって動かなくなっているのだと思いました。

でも違ったんですね。これは5600系を使用しているうちに起こってくる可能性のある、構造的な不具合でした。これまで4件くらい持ち込まれて、まったく同じ症状でした。

もちろんこの現象はすべての5600系ディレイラーに起こるわけではないでしょうが、なんらかの要因が重なるとこのような状態になるのでしょう。解決策は、ディレイラー自体を交換するしかありません。FD-5600を使用していて、もし同様の変速不良に遭ったら交換して対応してください。

シフトケーブルのほつれも変速不良の原因に

バイクのドライブトレインに起こるアクシデント対処法

変速不良を起こしている原因の一つに、シフトケーブルがほつれていて、変速不良につながっているケースも多く見受けられます。

症状としては、最初は何となくシフトした時に引っ掛かりがあるなあという程度に感じられるくらいだと思います。その時点で察知して、早めに交換しておけばトラブルも最小限に抑えられますね。

でも、最悪、ケーブルが折損した場合にブラケットのユニット内に絡まってしまった時は、かなりやっかいな状態にもなり得ます。折損までいかなくても、ほつれがひどくてレバーの動きに支障が生じた場合も同様です。

インナーワイヤーがほつれている状態では、シフトのインデックスに何らかの悪影響が現れ、異音が発生するとかギアチェンジに支障が出るなど、交換すべきサインが出ると思いますから普段から愛車が発する音には耳を傾けてください。

もしも、変速中にグニュッという感覚があったら、すぐに変速はそこでストップ。この感覚はワイヤーが切れる寸前の最後のシグナルです。切れてから持ち込まれる方もいらっしゃいますが、話を聞くと、大体この直後に切っているようです。

ほつれたインナーケーブル

完全に切れる前だったら、1本や2本切れていても交換はさほど難しくありません。すべて切れてしまっても、きれいに切れていればそれも作業に手こずることはないと思います(ほぼきれいに切れることはないと思うけど・・)。問題なのは、1本1本ほつれたケーブル同士が、変速動作のたびごとに絡まりあってくると、ユニット内に引っ掛かってしまう可能性が高くなることです。

それでも、このワイヤーのように引っこ抜ければ交換には支障ないですが、ブラケットの中で引っ掛かってレバーが動かない状態になるとかなり面倒です。レバーを動かしてタイコの頭を見えるようにしないと抜きたくても抜けないから。やっぱりワイヤーはトラブルを未然に防ぐためにも定期的に交換しておいたほうが安心ですね。

ブレーキのアウターワイヤーに起因するトラブル

バイクのドライブトレインに起こるアクシデント対処法

ワイヤーのトラブルついでに、シフトではなくブレーキのアウターケーシングのほうですが、ブレーキの引きが重くなっている原因のひとつに、アウターの曲がりがあります。

軽く曲がった程度だったら逆に曲げれば戻るので、ブレーキの引きも軽くなると思いますが、ただ、コーティングされたビニールの中で、写真のように螺旋状に形作っている金属の隙間が広がってしまうと、そこでインナーが摺れることで抵抗となって解消されない場合もあります。

一旦広がってしまった箇所は元には戻らないので、使い続けるうちにビニールに亀裂が生じてアウター内が錆びてしまう原因にもなります。

ワイヤーの交換は1年ごとがベストですが、1年ごとに交換する場合、アウターのほうはインナー交換2回に1回の交換でもよいかもしれません。ただし、ワイヤー交換の時にはアウターも一度外すと思いますから、全体的に曲がりがないかどうかをよく確認してください。部分的に曲がっていたらインナーと一緒に換えたほうがよいですね。

シフトのほうは、通常のものはブレーキ用とは構造が違うのでアウターが部分的に曲がることはないですが、アウター同士が重なっているところは表面が摺れて削れていたりするので、その場合もためらわずに交換してください。

カテゴリ一覧

機材情報
バイクメンテナンス
トレーニング
フィッティング関連
イベント
自転車修理
店舗に関すること
その他

ブログ一覧

2019年
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年01月
2018年
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2017年
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月

ROAD BIKE SHOP AtticのSNS

ROAD BIKE SHOP アティック

アティックはロードバイクを楽しむコミュニティショップ!

https://www.attic-bike.com/

このページが気に入ったら
シェアしてください!

  • facebook
  • twitter
  • はてなブックマーク
関連コンテンツ
PAGE TOP