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走行中にトラブルに遭わないよう気をつけておきたいチューブ交換について

2019年07月05日

バイクメンテナンス

走行中にトラブルに遭わないよう気をつけておきたいチューブ交換について

昨夜、ひさしぶりにパンク修理の講習会を開催しました。この講習会は定期開催ではなく、フィッティングサービスなどと同じように、お客様からご依頼いただいた時にスケジュールを調整して開催する講習会。

そういえば、以前、どこかの記事で書いていましたね。そのうち、「パンク修理の講習会」の案内ページを1ページ用意する予定でいますが、最近はブログの更新も滞っているように、実店舗のサイトのほうは思うように作業する時間を取ることができません。

時々、パンク修理の講習はしていないのですかとお問い合わせも頂くし、フィッティングスクーリングなどと同じように、専用ページから気軽にお申込み頂けるようできるだけ早く用意したいと思います。

昨日は、終わったあとに楽しかったというお声を聞いて、店長もとても嬉しかったです。と、ともに、出先でのパンクトラブルの心配から開放されれば、もっと遠出もできるだろうし、もっともっとロードバイクが楽しく走り方も広がっていくので、これからも、ロードバイクに初めて乗られる方のためにお力になっていきたいと、ますますそういう気持ちが高まった昨日の店長でした。

長期間保管していたロードバイクを使用するときに注意すべきこと

走行中にトラブルに遭わないよう気をつけておきたいチューブ交換について

パンク防止のためには普段からのメンテナンスが大事なのはもちろんですが、長期保管のバイクを乗り始める時にも気をつけておきたいポイントがあります。

先日買取りした一台のバイク、買取りする前は、低圧ながらも確かにエアが入っていました。洗車の前に通常の圧力にするためコンプレッサーで圧を掛けたところ、気がついた時にはタイヤがペッタンコ。

あれっ、スローパンクしていたのかなとチューブを取り出し水調べで確認してみたら、チューブの根元からエア漏れしているようです。よくよく見ると、ゴムの部分が破れている。

ゴムが劣化して、根元が弱り、バルブが動かないように固定するネジを締めたのが追い討ちとなって、根元のゴムが完全に破れてしまったようです。本来、ナットを締めていくことでバルブが動かないようトラブル防止のためにと付いているのが、逆にトラブルを引き起こしてしまったのかもしれない。ナットを締めたあとにエアが抜けたから。

写真では、根元がリムの内側と密着するように覆われているゴムが部分的に剥がれています。
(※余談ですが、ちょうどよい写真なので少しバルブ長のことについて。バルブの長さは、このゴムの先端のネジ山がなくなるところから、バルブコアネジ(というかコアナット?)を締めた先端までの長さを言います。製造メーカーではゴムの付け根からシリンダーの先端までをバルブ長に設定していると思いますが、だいたい同じ長さになります。ホイールを交換する時など、もしバルブ長の指定がある場合は、手持ちのチューブを測る時など前者のほうが計測しやすいので覚えておくと参考になるかもしれません。)

やっぱりゴムは年数が経つにつれ劣化するんですね。例え、見た目が新品と同じでも、保管年数にもよるけれども確実に劣化します。パンクはしなくても、数年に一度は交換したほうがよいかもしれない。

タイヤはトレッド面が減ってくるし、古くなればサイドにひび割れが生じてくるので定期的に交換すると思いますが、チューブも定期的に一緒に交換しておけば手間が少なくて済みますね。

定期的にチューブ交換が必要なもう一つの理由

走行中にトラブルに遭わないよう気をつけておきたいチューブ交換について

チューブの定期交換をおすすめするのは他にも理由があって、特に日の当たる玄関や、日が当たらなくても屋外で車庫など狭いところに保管しているバイクはタイヤチューブの劣化も早まります。

ゴムは高温に弱いので、亀裂も入りやすくなる。これは磨耗ではなく、店長も以前修理で経験ありますが、その時は初めての経験でわからなかったけれども、パンク修理したのにまたすぐパンクしたということで、数日間で3回立て続けに持ってこられたクロスバイクの対応に苦慮したことがありました。原因は同じくチューブの亀裂。

その時は、この亀裂はプラスチックのリムテープが古くなってそれが原因しているのかも、と、そう思って、お客さんは何も知らないし負担にならないよう、その時は無償修理でリムテープ交換で対応したんですが違ってたんですね。何事も勉強です。

もちろん、保管環境や空気圧管理など、バイクを使用されていらっしゃる方々の使用状況によっても交換のタイミングは違ってくると思います。年に一回くらいは、事前にトラブルを防止するためにも定期点検しておいたほうがよいかもしれません。

昨年の記事で、「ロードバイクでパンクした原因とそのパンクを予防するための対策」の時は、もっと凄いチューブの亀裂がありましたね。バルブ自体がもげてしまったケースも。

ロードバイクのパンク修理

走行中にトラブルに遭わないよう気をつけておきたいチューブ交換について

ロードバイクに乗っている方はだいたいスペアチューブを携帯していると思います。ロードバイクが初めてだとわからないことだらけですよね。理由は2つあって、出先でパンクの箇所を探して穴を塞ぐ作業をするよりもチューブを交換したほうが早いから。

もう一つは、7気圧以上で走るロードバイクはMAX3気圧の一般車と違って、タイヤ内にチューブを装着した後は当然チューブもそれなりに伸びるので、パンクの修理作業を終えたあとに二度手間を避けるためにもパンクはすべてチューブを交換するケース。小さいと思っている穴でも、あとで穴が広がってきてまたエアが抜けてしまうかもしれないからですね。

パンクを何度か経験している方は、どちらかというと無駄な作業をしないで済むよう2番目のほうがスペアチューブを携行している大きな理由でしょうか。

パンクしたとお持ち込みになられたロードバイクは、水調べをしてみると一度修理したパッチのところからエアが漏れていました。

パンクも原因がいろいろあって、例えば、市街地で春先に多い道路清掃車のワイヤーブラシの先っちょでパンクしてしまうようなケースでは、これはパンク修理で十分対応できます。でも、郊外で走っていてパンクする場合は、ガラスが刺さったとか、砕石を踏んだとか、歩道の縁石に乗り上げた時にパンクしてしまったなど、けっこう大きい穴のパンクが多いと思います。

今回もパッチを貼った箇所を切って裏側から確認したら、最初からチューブを交換したほうがよかったパンクのケースでした。慣れないとそのチューブがまた使えるかどうか、判断は難しいかもしれないけれども、迷った時には交換したほうが無難ですね。

それと、出先でのパンクは、チューブ交換で対応する時も、もしくは時間があって穴を見つけてパッチを貼って修理する場合であっても、どちらも必ずチューブを外したらすぐにタイヤを確認してパンクの原因を調べてください。目視と、指でタイヤ内を直接確認しながらトレッド面をチェックしたほうがよいですね。

異物があったらもちろん取り除きますが、郊外では少ないかもしれないけど店舗で修理中に2~3mmのワイヤーの切れっぱしが刺さっているケースがけっこうあって、取り除くのにマイクロラジオペンチとピン抜きをよく使います。バッグに余裕があったら携行すると便利かもしれません。

最後に、パッチを貼ってパンク修理する方へ。各社から出ている糊なしパッチを携行している方もいるかと思います。店長もチューブ2本を使い果たした時のためにサドルバッグに忍ばせています。

これは、ゴム糊が要らないから便利ですが、でも、このタイプはあくまで簡易的な修理。そのままの状態で乗り続けないよう気をつけてください。次第にパッチが縮まってきて接着力が落ちてしまったり、パッチが皺になってエアが抜けてしまうケースもありました。

糊なしパッチは、経験上、保管年数によっても接着力に影響が出るものと思います。結局はテープだから、バーテープと同じように粘着力が徐々に落ちてくるんですね。

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