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洗車掃除のメンテナンスで得られた3つのトラブル解消策

2018年11月15日

バイクメンテナンス

洗車掃除のメンテナンスで得られた3つのトラブル解消策

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バイクの洗車シーンを本邦初公開。アティックの洗車は、営業開始前の早朝にけっこう時間を掛けて隅々まで手を掛け洗車しますので、レースでメカニックが洗車している仕事以上にバイクはきれいになる、、かも。

シャンプー洗車の前に、レースではたぶんどこのチームもやらないフィルタークリーナーを使った油汚れ落としがピカピカバイクにするポイントです。

今回の洗車はお持ち込みのメンテナンスでお預かりしたCorratecのR.T.CARBONと、買取りしたGIANTのエスケープR3。ロードの洗車は先週からこれで5台目だけど、クロスバイクはひさしぶり。

実はこれから冬に向かう今の時期は、クロスバイクは通常買取りしないんですが、お持ちいただいたのは今年3回目のご来店となる韓国の方。ワーキングホリディで日本に来られて来春は帰国されるとのことで、寒くなってきたし冬は乗れないから手放したいと持ってこられたので買い取ったのです。

エスケープR3は今年2台目で、春に買取した1台はリアディレイラーに変速不良を起こしていました。

リアディレイラーに起こった変速不良の原因

洗車掃除のメンテナンスで得られた3つのトラブル解消策

その変速の不具合は最初は何が原因しているかわからず、洗車してきれいな状態になったスプロケットをみてようやくわかりました。原因は写真の2枚目のギア。正確にいうとギアではなくギア板を連結している連結ピン。

もっと正確にいうと、このピンが飛び出ていたためにロックリングの固定に支障をきたし変速不良を起こしていたのです。油汚れが落ちたことで原因が姿を現したというわけですね。

エスケープR3は製造年度によってパーツがコロコロ変わるので、メーカー不明ですが、このメーカーのスプロケットはピンの精度が悪いようで、シマノだったら起こらないだろうと思われる不具合です。

というのは、このスプロケットの場合は、下の写真のピンをこのようにローギアの裏側から差し込んで、本来3段目のギアの面位置でピンが止まる仕様ですが(上の写真はトップギア未装着)、しかしピンはローギアの外側では固定されずギアの内側にもぐりこんでる状態でした。

納車の時からなのか、使用していてこうなったのかはわからない。オーナーの話だとあまり外では乗らずにもっぱら室内でローラー用に使っていたというから、最初からこの状態だったのかもしれません。それにしても、ずっと変速に違和感があるまま乗っていたのではないかと思われますが、かなり使いにくかったはずですね。

ともあれ、洗車のおかげで変速不良が対策できてよかったです。廉価版の連結ギアはこのような場合はピンは取っても差し支えないので、ギアの装着が手間ですが、今回はトラブル防止のためにも外しておきました。

ちなみに今回の変速不良は、3段目のギアからピンが出ているからセカンドギアとトップギアが外側にずれてしまい、プーリーのインデックス位置と正常に噛み合わなかったのが原因です。ギアが正規の位置に固定されないと、もちろんいくら調整しても変速不良は直りません。ロックリングが緩みギアがぐらつく原因にもなってしまいます。

ギアの緩みが変速不良の原因となるのはリアに限ったことではなく、フロントもギア板の固定ネジが緩むと変速に不具合が発生します。特に、信頼の高いシマノ製品でも裏側からトルクスレンチで固定するモデルは、ギアとクランクアームの両面から固定するタイプよりも緩みが発生しやすいため、新車の時もしっかり増し締めをしておいたほうがよいですね。

店長もこの変速不良は1回だけ経験あって、それ以来、完成車だけでなく、オーダーバイクでギアクランクを用意する時や、パーツ持ち込みの時もその都度チェックしています。新品でも、ほとんどが4本のうち何本かは締まるようです。

雨天走行後に気をつけておきたいこと

洗車掃除のメンテナンスで得られた3つのトラブル解消策

洗車の時に店長が気をつけているのは、バイクの汚れ具合の程度でその汚れが雨中走行で汚れたものかどうかということ。通勤など毎日のように乗るバイクは雨の中を走るケースも多いでしょう。

判断のポイントは、ブレーキシューに含まれるカーボンの汚れ。雨の中でブレーキを掛けると削れたブレーキシューのカスに含まれるカーボンが水に溶けてバイクを汚します。

バイクが汚れるだけだったら洗えばきれいになるから問題ないですが、問題なのは雨中走行ではブレーキシューが削れやすく、必然的にリムのブレーキ摺動面も晴天の時より激しく削れます。道路の泥水には細かい砂粒とかが混じっているためこのようになるんです。

この砂がカーボンと一緒になってヤスリの役目をしてリムをどんどん削り、その結果、削れたアルミのカスがブレーキシューに溜まっていくとさらにリムを削りまくる悪循環を引き起こすんですね。
(余談ですが、ブレーキキャリパ-のセンタリングが調整されていないと、左右でリムに当たる力が均一ではないため、写真のように片側だけ切削片が溜まりやすくなります。センタリング調整も定期チェックをおすすめします)

雨が降っている時はどうしようもないですが、雨の中走ったあとはそのまま放置しないで水で洗い流しておくのがきれいに使い続けるコツです。

写真のようなブレーキシューを使い続けた場合、せっかくの高価なホイールもキズだらけになってしまい、そのキズも補修しないまま使い続けていると修復が難しく、程度によってはブレーキ音の音鳴りが消えないトラブルが待っています。

疲れている時は面倒だけれども、雨降りの時に走ったあとは、洗車してからすぐに乾拭きして、チェーンにはオイルを注しておいたほうがよいですね。

特に、水で流さないままタオルでゴシゴシ拭いたりすると、フレームをコーティングしているクリアーコートにキズが付いてしまい、それを何度も繰り返していると塗装面を痛めてしまいますからご注意ください。色褪せも早くなってしまいます。

そして、フレームには数日中にワックスを掛けておくと、長く見栄えがよい状態を保つことができると思います。面倒な方は、店長におまかせ頂くとこちらの洗車サービスでバッチリきれいに仕上げますからお声掛けください。

ホイールの小さい重要部品

洗車掃除のメンテナンスで得られた3つのトラブル解消策

こういうケースはないですか? ホイールを外したあとにまたバイクに装着しようと思ったら、なぜかすんなりエンドに入らなくなるケース。

これは洗車の時に限ったことではないのですが、ホイールを外した時に、たまにつるまきバネの入れ方を間違っているバイクを見掛けます。バネを装着する向きを間違えると、最悪、ホイールがフレームのエンドに嵌らなくなったりします。出先だと焦りますね。

ここから先は、まだロードバイクに不慣れな方へ向けての記事として、トラブル防止のために少しアドバイス的に書かせてもらおうと思います。はじめて知った方は参考にしてください。

つるまきバネは左右とも輪っかが小さいほうが内側です。前輪を外す時に、クイックシャフトのロックナットを緩めすぎると外れたりしますので、この時に間違ってしまうのでしょう。

前輪を外す時は、エンドにある脱落防止のストッパーに引っ掛からない程度にクイックシャフトを緩めればOKです。回数をこなして慣れればエンドとクイックシャフトの間隔をどの程度開けばよいのかわかってくると思います。まずは慣れです。

もしシャフトを緩めすぎてロックナットが外れてしまった場合は、すぐに戻しておきましょう。そのままにしておいて失くしてしまったりする方も居るので。

さて、向きを間違えて輪っかが大きいほうを内側に入れると、バネがハブシャフトの外側で止まらず、写真のようにシャフトの上に被さってしまいますが、フレームによってはエンドにシャフトが嵌らなくなったり、嵌ってもホイールのセンターがずれる原因にもなるし、バネに本来掛からない横からの荷重が掛かってバネ自体が歪んでしまうと、向きを直しても正常に使えなくなってしまいます。左右でバネの弾力性が違ってしまう場合もあって、こうなると使いづらいです。

つるまきバネをなぜ装着しておくかというと、このバネがあるから、ハブシャフトの両端に均一な間隔を確保できてホイールの装着が楽になるのです。小さい部品ですが、試しにこれを付けずにホイールを装着しようとした場合、とても不便な作業を強いられるということがよくわかると思います。

リアの場合は、スプロケット交換の時にクイックシャフトのロックナットを外しますが、この時もつるまきバネを失くさないようお気をつけ下さい。

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