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試行錯誤したケーブル内蔵式フレームのワイヤー通し

2018年10月14日

機材情報

試行錯誤したケーブル内蔵式フレームのワイヤー通し

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食欲の秋、スポーツの秋。10月半ばになっても今年はなぜかロードバイクが好調です。

食欲のほうについては別の記事に回そうかと思いますが、スポーツの秋といえば自転車屋にとってはやっぱりロードバイク。皆さん、まだまだ乗られているようです。

今週も何台か組ませてもらいましたがその中で最も作業時間を費やしたのが、NEILPRYDEのBAYAMOというTAモデルのフレームを新型11Sコンポで組んだバイク。

お買い上げくださった方はトライアスリートではなく、フレームの造形に惹かれたのでしょうか、ケーブルがすべて内装されているバイクです。

圧入式ボトムブラケット装着のシフトケーブルの取り回しについて

試行錯誤したケーブル内蔵式フレームのワイヤー通し

なぜバイクを組むのにいつも以上に時間が掛かったかというと、店内に陳列して販売していたBAYAMOフレームには最初からボトムブラケット(以下BB)が装着されていたからです。

どういうことかというと、フルアウターでケーブルを内装させるフレームでは、通常はシフトケーブルをパイプ内に通したあとにBBを装着させるのですが、今回のBBはスギノのセラミック製BBコンバーター、これをそのまま外さないで作業したからです。脱着する時に傷を付けたくなかったから。

シマノのφ24シャフト対応の圧入式BBを外す時は、いつもシマノのプレスフィットBB規格の工具を使います。スギノは圧入する工具は出しているけど外すほうは専用工具を用意しているかは知らないし、数年前に、トーケンの圧入BBをシマノの工具で外した時に、かなり固くて構造上カップの内側にキズが入ってしまったから、今回はその時の二の舞を演じたくないから装着したまま作業したというわけです。トーケンもその時は専用工具がありませんでした。(今は不明)

圧入BBの場合、カップの内側がキズ付いても使用上はまったく関係のないことだけれども、乗る方のことを思えば見えないところでもキズはないほうがよいでしょう。

ケーブル内蔵式フレームのアウターケーシングの通し方

試行錯誤したケーブル内蔵式フレームのワイヤー通し

BAYAMOはトップチューブの上面から、リアブレーキのケーブルと前後のシフトケーブルを通します。ブレーキのほうはまったく問題なし。他のフレーム同様、フレームにネジ止めしているプラスチックのカバーを外して、こちらの自作ツールの上側の短いほうでパイプの中からインナーワイヤーを拾い上げれば内装式でも簡単にセットできます。

ちなみに、以前は、カバー方式ではないケーブル内蔵フレームでは、パイプ内を通したビニールのライナーをアウターストッパーの両端で結んで出荷しているケースが多くありましたが、1回だけこれが解けてパイプ内に入ってしまったことがありました。

この時は焦った。納車は翌日、夜間作業でどうしてもその日のうちに用意しないといけない状況で、いろいろと考えた結果、ある作戦を思いついた。

それは、縫い針の糸をインナーワイヤーにテープで止めて、それを外装式ブレーキケーブルで使うチューブライナーの中に入れてパイプ内を通し、出口のあたりまできたらライナーからインナー先端を出して掃除機で糸を吸い出すという方法。考え抜いた割りには実に単純ですが(笑)、これが見事に成功。

あの時と同じくらい感動した今回の作業でした。

苦戦したのはシフトのほうです。しかも、もっとも手こずったのはフロントのケーブル。まず最初はリアのアウターをトップチューブから入れてみました。案の定、途中で引っ掛かります。長さ的にやはりBBのところで引っ掛かっているようです。

逆はどうかと、今度はディレイラー側のチェーンスティの出口から入れてみました。数回試したところ、おお、こっちからは通った。リアをクリアしたことでまずはひと安心。

次にフロントにチャレンジ。こっちは最初からトップチューブは諦め、ディレイラー側から入れるもアウターのアールがリアよりもきつくなるからまるで入っていかない。

そこで、第二案。以下、見出しのまんまです。別のインナーワイヤーをリードにしてアウターケーシングをフレームに通すことにしました。

インナーワイヤーをリードにしてアウターケーシングをフレームに通す方法

試行錯誤したケーブル内蔵式フレームのワイヤー通し

アウターが無理なら細いインナーワイヤーならうまくいくかもしれないと、意気揚々、まずはトップチューブから試すことに。しかし、あらかじめ測っている入口から出口までの長さ分がフレームに入っても、そのあと押しても押しても一向にディレイラー側出口から出てくる気配はありません。どうやらBB付近のエポキシ樹脂に引っ掛かってその辺で丸まっているようす。

トップチューブは諦め、次にディレイラー側から試してみる。こちらも何度やってもうまくいかない。諦めかけたその時に、するっとBBをすり抜ける手ごたえが。

トップチューブの穴は小さいからライトで照らしても中はよく見えません。手探りで、今度はこちらの自作ツールの下側の長いほうを使い、先っちょでパイプ内をこすっていたら、インナーに引っ掛かる感触があったので、そのまま穴のほうまで手繰り寄せたらうまく引き出すことができました。(やったあ!)

あとはトップチューブ側からアウターを通し、一旦アウターの挿入が引っ掛かったところで、フレームの中で入口と出口がつながっているから入れたほうのアウター端がインナーとずれないように押さえてディレイラー側からインナーを引いていくとアウターが出てきます。

アウターが出てきたらリードのインナーを抜いて、レバーに通しておいた本来のインナーワイヤーを通します。言葉にするとやたら長いですが、作業自体はうまくできたら簡単です。

実はトップチューブ作業で1回目はせっかく出てきたインナーワイヤーがツールから外れてしまい、もう一度やって2回目で成功したから感慨も一入なのです。

まあ、手間を掛けたくないのだったら、パークツールがケーブル内蔵式フレームの専用ツールを準備しているのでこれを使えば作業が楽になると思います。作業方法を見ると、最初からこれを使えば簡単そうです。でもBB装着状態だったらどうだろう。やってみないとわからないけど磁石が強力なので大丈夫かもしれない。

動画の作業で使っているBB外回しの内蔵式フレームだったら別にこのツールを使わなくともよいですが、先ほどの掃除機吸い出しの場合なんかは掃除機使うよりも手間が掛からないと思います。店長も今後のために一つ用意しておこうかな。パークツールは国内在庫が切れるとなかなか入荷してこないし。

ご自分でメンテナンスされている方は、定期的にシフトもワイヤー交換が必要ですから、もしもケーブルをすべて抜いてしまった場合に対処する時などよろしければ参考にしてみてください。

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