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バイクのトラブルあれこれ

2018年10月09日

機材情報

バイクのトラブルあれこれ

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残念、かつ、かなりショック。トラブルはトラブルでも、修理のお持込みバイクではなく買取りしたバイクの機材トラブル。最近、出張買取りが続いています。先週土曜日は菊水元町、今週は月曜日に札幌ドームの近く月寒東に出張してきました。

フォームから査定申込みいただいて、仮査定の金額でご納得いただき本査定でお伺いすることに。で、訪問して現車を拝見したところ、なんとなんと、フレームに深刻なダメージを発見。申込みのときには聞いていなかったひび割れがあった。こんなケースは初めて。これは完成車としては買取りできない。

土曜日のバイクもギアクランクにトラブルが発生しているかもしれないとお聞きしていたので、土曜はそれを踏まえてのご訪問だったけど、こちらは心の準備ができていない状態での、このひび割れたバイクとのご対面。正直、えーここまで来てこんな状態だったとはとショックを受けました。完成車としてリメイクできないのはとても残念。

デローザ MERAKのBBに発生したクラック

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今回の売却はご本人のバイクではなく、家族の友人が昔乗っていたバイクを家族が預かっていて、もうそのバイクには乗らないから代行して売却するというもの。預かった方はスポーツバイクの知識はないため最初から事の重大性をご存じないようでした。(そういえば、数ヶ月前にご来店の方で、破断したアルミフレームの街乗りATBを売却したいという同じようなケースが・・・)

本査定に入る前にお話があって、元のオーナーからはギアの付近にキズがあるから直して使ったほうがよいと言われていたようです。ギアの付近というからパッと見た時は、インナーの歯先あたりのチェーンが外れて付いた擦れキズかと思ってました。うん、キズは大きいけどこれくらいだったらまだ大丈夫。と思ったのも束の間、視線を右に移動するとなんとそこにパックリ割れたクラックを発見

表面にひびが入っているのではなく、シートチューブからダウンチューブまでぐるっとひと回り三分の一程度パイプが完全に割れている

アルミも修復はできますが、問題はひび割れの場所と修復費用。友人のビルダーに意見を聞いてみました。場所が場所だけに、一時的には修復できるけどまたひびが入る可能性が高いとのこと。

バイクの使い方もポタリング程度で車体にあまり負担の掛からない状態だったらよいのかもしれないけど、やっぱり通常の使い方は無理っぽいです。カンパのRECORDで組んだデローザだったからとてももったいないけど、でも、無理なものは無理、完成車としてのレストアは諦めました。

フレームがひび割れた原因

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元のオーナーの方は、北海道に居た頃は函館に住んでいて、海の近くだったというので最初は塩害が原因かなと思いました。ホイールのニップルに腐食が目立つし、アルミのパーツも腐食で表面が浮き上がっている箇所があるので、環境的な要因なのかなと思ってました。

でも、フレームビルダーの友人が言うにはアルミフレームのクラックはそれほどめずらしいことではないようです。ちなみに落車した場合はスチールでも折れます。昔、ツールド沖縄で同行したチーム員が落車の多発する場所で単独落車し、トップチューブをボッキリ折損した事故があったし、局所的な衝撃が加わればどんな素材でもその程度によっては素材の破断は免れません。

友人が修復したアルミフレームは何が原因でクラックが入ったかはわかりませんが、今回のケースはおそらく軽量化されたアルミパイプならではのトラブルでしょう。この時代のMERAKに使われている素材は超軽量アルミのDEDACCIAI SC61.10A。20年以上前のフレームですから経年劣化も関係しているのでしょう。

もちろん、いきなりこのようにパックリ割れてしまうわけではないでしょうから、DEDACCIAI SC61.10Aフレームをお使いの方は、塗装の表面を定期的にチェックしておいたほうがよいですね。もし亀裂を見つけてしまったら、小さな亀裂の場合は修復して再使用することも十分可能だと思います。その時はビルダーを紹介できますからお問い合わせください。そのまま使い続けたらきっと廃車になります。

グエルチョッティ DIADEMAのクランクトラブル

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土曜日のバイクはグエルチョッティのDIADEMA。北海道で乗っている方はそれほど多くはないでしょう。しかも、コンポをSORAからカンパのPOTENZAに換装し、戦闘力が格段にアップしているだろうと思われるイタリアンバイク。不安だったのは、ペダルが走行中に外れたとのことで、クランクのネジ穴がなめっていないかどうか、それが心配でした。

本査定は明るい時間帯にしかできないので、土曜日も早朝から出掛けて査定しに伺わせて頂きました。到着して早速バイクを拝見したところ、サドルは擦り切れて全体的に汚れてはいるけど、これは新しいサドルに交換しバイクは洗車掃除するので汚れもオッケー。これらは買取りには問題なし。

エンドのキズ、というか軽く削れている状態も見た目がかなり気になるが使用上は問題ないのでこちらもオッケー。問題は脱落したクランク。ペダルではなくパワートルクのシャフトからクランクが抜け落ちている状態でした。

そして、さらに問題なのはフロントディレイラーの取り付け方法。現地では別のボルトが使われているな程度にしか思わず、変速も支障なかったし、その時はあとから交換しようと思ってましたがこの取り付けボルトが思わぬトラブルの元に。

POTENZAの直付け式フロントディレイラー

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POTENZAだけなのか他のモデルも同じなのかどうかはわかりませんが、カンパは本体のネジ穴の先端にスプリングみたいなものを挿入させているんですね。付いてたボルトはまるで長さが足りず、少し緩めただけで本体がぐらっと動いてしまったので、カンパの純正ボルトは長さが不明ですが、シマノと同じくらいの手持ちのボルトで固定しようと試みました。

しかし、ネジが入っていかない。

これはネジ山がなめっているのだろうと、タップを立てることにする。でもタップも入っていかない。アルミ素材なのにおかしいと思いつつ、また別のネジで試してみた。本体を手で持ってレンチでねじ込んだら今度は入ったのでほっとひと安心。でもそれも束の間、雄ネジと雌ネジの関係なのにずいぶん固い。固かったけど抜くしかないので抜いたら先端から出てきたのがこれです

最初はアルミのなめた切りくずだと思いました。でも切りくずにしては触るとどうも硬い。しかも妙に規則正しい形状で丸い。カンパジャパンに確認した結果が冒頭の内容です。

カンパジャパンが言うには、補強コイル(とでもいっておこう、店長命名)とネジ穴は、対でネジを切っているのだそうです。純正ボルトなら問題ないような設計なのでしょう。

しかし、なぜそのボルトを交換したのかわかりませんが(こちらも代理売却でした)、純正ボルト以外のネジを使うとこうなってしまうんですね。補強のために入れているのだろうという説明でしたが、ただネジを切っているだけのシマノではこれまで一度も固定ボルトが緩んだとか経験ないので、あまり意味のあることとは思えない。

この仕様はメリットよりも今回のようにデメリットになる可能性が高いかもしれない。カンパのパーツは安くはないので、カンパユーザーの方は部品も失くさないようくれぐれもお気をつけください。

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