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レース観戦にも役立てよう!知っておくと便利な解説辞典 サイクルビギナー辞典

スレートマン

レースをご存じない方にはまず知らない言葉。スレートマンとは?

たとえば、集団から一人の選手が逃げているとする。チームの戦略としてエスケープしている場合、この選手の役割はチーム内の有力選手のために自らが犠牲となって他チームのアシストの力を奪うこと。

そして、チーム員の力を温存させてエースを勝利に導くためにこの選手は逃げ続ける。所属するチームが集団の中で足を溜めておけることを願いながら彼は逃げ続けるのです。

他方、ライバルチームの作戦はどうか?

もちろん、この逃げ選手の独走ペースが集団のペースよりも速い場合、もしくはそれほどスピードが変わらない場合はそのまま逃げ切られてしまう。自分のチームのために集団から果敢にもアタックして逃げ続けているほどの選手だから、集団がペースを上げなければ逃げ切られてしまう可能性は大きい。

そこで、ライバルチームは頃合いを見計らって追走をはじめるわけだが、その時にもっとも必要な情報が逃げ選手とのタイム差だ。

長くなってしまった。スレートマンの役目をご紹介しよう。

スレートマンはこのタイムギャップを集団に伝えるバイク審判員のこと。タンデムで乗車している後部席のマーシャルがボードにタイム差を書いて教えてくれる。タイムだけでなく普通はゼッケンも教えてくれる。

ところで、気になるタイムギャップはどうして知るのだろうか?

これはマーシャルどうしが連携して定点チェックで計測するのが普通だと思う。移動中のどこか目標物を決めて逃げライダーがそこを通過する際に無線で、例えば「3・2・1・チェック」みたいな合図で後方のマーシャルに通知すれば、集団がその地点に達した時にタイム差がわかるわけだ。バイク審判が走行しながらタイムリーにタイム差をチェックできるのはこの方法しかない。(と、思う)

もちろんスレートマンは追走集団にだけレース情報を与えるわけではない。必死に逃げ続ける勇気あるアタッカーにも等しく伝達する。店長はバイク審判だけは経験がないので詳しくはわからないけれども、スレートマンは展開に絡んでいる選手に対してのみ情報を提供しているのだと思う。

もちろんメインバンチから飛び出して集団となった先行グループにも情報提供は行われる。しかし、積極的な走りをする選手には積極的にレース情報を提供してくれるスレートマンだが、タイムアウトぎりぎりの選手にまでタイム差を教えるようなサービスはしていない。(※1)

なお、スレートマンはタイムギャップのインフォメーションだけではなく、選手の違反行為に対する注意、警告、記録などをはじめ、レースコンディションによっては補給ポイントで選手が取り損なった補給の救済措置をサポートする場合もある。(補給はもちろんバイクには積んでいないからニュートラルカーより)

また、スレートマンは選手がアタックするたびにいつでも対応できるようレース状況を把握しておく能力も求められるから、公正なレース運営をしていくためにも極めて重要なポジションにいるマーシャルだ。

ちょっと話が逸れるけど、このように、選手にとっては情報を提供してくれるときには嬉しいバイクマーシャルも、厳正な立場にある審判だから、時には厳しいチェックも・・。バイクマーシャルもいろいろ役割分担があります。

レースでは、日本は公道レースでの道路使用許可は左側だけだからセンターラインオーバーにはチェックが厳しい。バイクマーシャルも常に目を光らせている。ゴール前の全面開放されている道路以外は注意しよう。前方に上がる時など、センターラインを越えている場合はマーシャルにチェックされ、コミュニケで通知されて成績が逆転するケースも多い。

国際レースでのペナルティはコミュニケを通してだから、もし心当たりのある行為をしていた場合はゴールを獲ってもまだ喜んではいけない。センターラインオーバーは1回目が20秒、2回目は+20秒(40秒)、3回目で失格となる。罰金も痛い。1回目は数千円で済むけど回数とともにアップして失格となれば数万円だ。財政難のチームは特に気をつけたい。

※1.北海道内のレースでは、大会によって周回の距離が長ければスタートゴール付近のマーシャルが教えてあげることもあります。店長はそうしています。

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