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レース観戦にも役立てよう!知っておくと便利な解説辞典 サイクルビギナー辞典

スタンディング

トラックレースのスプリント競技でもよく見られるスタンディングスティルのこと。バンク上で、ハンドルを切った状態で二人同時に止まっている光景を目にすることがある。

トラックレースでは、短距離種目が専門の選手でも、トップスピードの持続時間は選手によってそれぞれ違う。これはそのまま脚質の違いも意味していて、戦法にも反映される。脚質とは以下のようなことだ。ここでは、スタンディングが使われるスプリント競技の競技の進め方にも軽く触れながら、スタンディングと同時にみていこう。

短距離選手は、もっともゴールラインに近いところにトップスピードの初速を持っていきたいと考えている。しかし、限界速度というか、最高速度は10秒も継続できないくらいの短い時間。距離にしてせいぜい100メートルちょっとだ。ヒトの体は誰でもそうなっている。

ロードは慣性力が強いので、限界速度の距離については実感が伴わないかもしれない。たとえば、ある距離の区間だけ全力を出そうと決めたとしよう。200メートルとか、300メートルの区間を。しかし、最初に距離を決めた瞬間、それは精神的には最高速度を持続しているつもりでも、肉体的には最高の速度を出してはいない。その区間の中で最高に出せる平均速度を持続させているだけだ。

話を戻そう。

で、優れた選手ほど自分の運動能力を良く知っている。そのため、より自分のトップスピードを最大限生かそうとする選手は、その領域に到達するまでは相手の前は走りたくない。そこで、この選手が前を走行している時は、後ろの選手を先に行かせようとして自転車を静止させるわけだが、これがスタンディングスティル。ただし、1周目はおこなえない。スプリント競技は、トラック競技場の周長に応じて(333メートル以上か以下で)2周か3周で競技を終えるが、どちらの周長においてもスタンディングができるのは2周目から。

スプリント競技では、走行スピードは歩行速度以上であれば何キロでもいいのだけれど、とりあえずは最初にどちらかが前を走行しなければいけないので、抽選によってスタートラインの内側になった選手に1周目の先行義務が課せられる。で、2周目になって、両選手が共に前を走行したくない場合、昔は、数十分に渡って延々とスタンディングが見られることもあった。けれど、現在はレースのプログラムの進行に影響が出るので、1対戦中3分までと決められている。1回の時間ではなく、あくまで1対戦中の合計時間。時間切れになったら、前方の選手がまた走り出さなければならない。

選手をタイプ別に分けると、以上の選手が、追いこみ型。対戦中、最後の3コーナーを過ぎて4コーナーあたりからゴールラインに掛けて前走者を追い越そうとする走り方をする。また、反対に、選手によっては数十秒に渡ってトップスピードに近いスピードを維持しながら先行して逃げ切るタイプの選手もいる。こちらは先行型という。しかし、こういう選手は初めから後方を走る意思が無いので、スタンディングとは縁が無い。

ちなみに、追いこみ型の選手を先行型の選手が対戦相手にした場合、序盤から、ある程度のスピードを維持して先行したりするが、これを「流し先行」という場合もある。相手の選手の実力と脚質をよく知っている場合は、最初から戦法を考えて対処しないとみすみす負けてしまうのだ。

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