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メンテナンス教室

アティックのメンテ方法をご紹介します。

サドル周辺の調整方法

サドルはデリケートな要素も含まれる重要な部分ですね。不適正なポジションはお尻の痛みに直結する場合もあります。サドル高さは個々の適正ポジションを基準としてあまり高すぎても、もちろん低すぎてもよくありません。少しでも違和感を感じる場合はポジションを見直してみましょう。

 
 
1. シートチューブのパイプ内にグリスを塗る

サビや腐食でピラーが固着することを防ぐために、グリスを塗りパイプ内全体に均一に伸ばしておきます。グリスの量が多すぎると動いてしまうこともありますから、装着後にサドルノーズを軽く叩いてしっかり固定されているか確認しましょう。
写真はグリス塗布のイメージですが、フレームやピラーがカーボンの場合は専用のコンパウンドを使用します。もし、適正トルクで締め付けてもピラーが動いてしまう場合は別のメーカーのコンパウンドで試してみてください。

ワンポイント! アドバイス

  1. 雨中走行が多い場合は、シートチューブの中を掃除しないまま何年も放置しておくと、特にアルミやスチールフレームではサビや腐食でピラーが固着してしまい一切調整できなくなってしまうことがあります。ピラーは1年に一度くらいはフレームから抜いて掃除することをおすすめします。
  2. ピラーを固定する時には、クランプやシートピンの仕様によっては頭をなめやすかったりするので要注意。レンチが密着せずガタを感じる場合は別の工具に換えましょう。そして、作業は常に慎重に。頭がなめたりしてシートピンが使えなくなると、この場合もサドルの高さが調整できなくなります。十分ご注意ください。
  3. クランプを装着するときの固定位置について。カーボンフレームでも、ピラーがアルミの場合は写真の位置でもよいですが、カーボンピラーの場合は、この写真のようにシートチューブとクランプの割りが重なる位置だとピラーに亀裂が入る恐れがあります。カーボンピラーは必ず割りの箇所が重らないようずらして装着しましょう。

2. サドルを取り付けて水平度を合わせる

水準器を利用してピラーのヤグラネジで前後の傾きを調節します。通常は水平にセットします。この写真は1本締めピラーですが、2本締めのヤグラもあり微調整する場合はそちらのほうが便利です。作業が簡単なのは1本締めです。
サドル前後の傾き加減は好みもありますし、後方が上にカーブしているモデルなど形状によっても座り心地は変わりますから、違和感を感じる場合は使いながら調整していきます。

ワンポイント! アドバイス

フレームサイズによりハンドルが近く感じたり遠く感じたりする場合は着座位置を調整します。通常はシートチューブのセンターの延長線上にサドル座面のセンター付近がくるようにセットしますが、前後に移動させてフォームがしっくりくる位置を探してみてください。

3. 高さを調節します

ロードにまだ不慣れな方は、現在のフレームサイズが自分に合っているのかどうかわからない方も多いようです。多少のサイズ違いは、先ほどの前後位置の調整と高さの調整でカバーします。
サドルの高さ調整はスケールと固い定規などを利用します。まず、スケールの端をシートチューブのセンターに沿わせ、ボトムブラケットのセンターからサドル座面に置いた定規までの距離を、「股下サイズ×0.885」で得た数値の位置に調整して一旦固定します。
そして、室内であればローラー台などにセットして実際に乗車しながら微調整していきます。この時に粘着テープなどを使うと便利ですね。つまり、例えば5mm下げたければシートチューブの上端から5mmの位置にテープの下端を合わせて貼り、そのままテープの下端をシートチューブの上端まで下げればピッタリ5mm低くなります。高くしたければその逆の方法を取ります。

ワンポイント! アドバイス

  1. 先ほどの数式で得た数値では、ロードに慣れてきますと若干低く感じると思いますが、最初に適正なサドル位置がわからない場合は、高い位置から下げていくのではなく、少し低めから上げていったほうがポジションの変化が体感しやすく適正ポジションも探し出しやすいはずです。
  2. ペダリングの仕方によっても適正なサドルの高さは変わってきますので注意が必要です。ペダリングは少し踵を上げる踏み方のほうが効率よく走行スピードに転換できます。サドルの高さはクリート位置を変えた時も影響を受けますから、その場合はもう一度ポジションを見直してください。
  3. サドルの高さ調整に付随して、適正なフレームサイズの求め方をご希望の方はこちらを参考にしてください。

4. 左右の傾きを修正する

すべての調整をし終えたらサドルが進行方向にまっすぐに取り付けられているか確認して終了です。
サドルの後ろに立って上から真っすぐ下を見ますと、通常はトップチューブよりもダウンチューブが太いので、2つが重なったトップチューブの横にダウンチューブの端がみえます(遠近感も関係して)。このとき、両端の距離が一致した点が自転車が垂直になっている状態ですが、この状態で、サドルのセンターとトップチューブとが一致していることを確認します。センターがずれている場合は、シートピンを緩めてサドルノーズを軽くたたいて修正します。傾いたままですと、股ずれの原因にもなりますから気をつけましょう。